2009年05月07日

なぜアイルランドだったのか〜第一部

はいさい〜行って参りました〜アイルランド


某国営放送局勤務時代の数年前の2月某日、奇跡的なロングバケーションと友人とのつながりのおかげで、巨石で有名なイースター島に行けることになり、たぶん(間違いなく)そこから始まったイオ・ヒーリング


石の恩恵に感謝する完結編になるべく、同じ2月中に行きたいと思ったのです


2月は本当の意味でのその年の始まり、この時期に出かけることは確実に身になると何気なく感じていたこともあったのかも知れません


いつも重大な方向性を感じて何かを決定するのは、毎年11月23日頃
年を越して、3月頃に芽を吹きはじめる。




         第一部  北アイルランドの巨人


当初はスコットランドかと思っていたアイルランド行き

ここと決めてからは、やはり話が進むのが早い(イースター島の時と同じだ)

四谷にあるフレンドリー指数の低いアイルランド観光局で資料をいただく
ネットでスピリチュアル系の情報をプリントアウトしてみる
偶然知り合った方がアイルランドについてメイルしてきてくれる
何となくぼんやりと行きたい場所の目安がついてきた
図書館で地球の歩き方のバス路線図のページをカラーコピーする(後にこれが大活躍)
航空券の手配では、18年ぶりの寒波のせいで、以外に混んでいたが、旅行会社のすばやい対応と共にあっさり日程決定
ただ変更1回につき15000円かかるので、帰りの便の変更はしたくない。


1日目

考えうる最小限の荷物でバックパッカーとなりすまして
朝の通勤ラッシュの山手線を避け、ラッシュの銀座線に乗り、上野から京成線へ乗り換える
車内広告の山田(優)さんの「余裕のゆうちゃん」が何か目を引く、それにしても若い旅行者が多いのねー卒業旅行シーズンなのでしょう

ひさびさの成田空港、KLMオランダ航空のチェックインは機械ですんなり、しかも全部係りの方がやってくれる
いやー便利になってるんだなぁ

それに加えて、旅行直前に「ぼくを忘れていませんか?」とひょっこり出てきたノースウエストのマイレージカード(何の因果かハワイのロミロミ研修で作らされた)に今回の路線分を貯めることができるではないかー
これもピピッと簡単に登録していただく
なんでもマイレージに有効期限があるのは日本の航空会社だけらしく、その上ノースウエストは他社国内線でも貯まるんだってさー知らなかった。。。。

KLM賛美はつづく

その機内サービスがまた素晴らしい
もちろん目の前には専用の小型スクリーン
機内食も美味い、ホテルオークラ・アムステルダムの和食レストラン「山里」の料理長大島氏の監修の本格的な和食(スキヤキ!知人から牛の肉は控えた方がいいと言われていたが、いきなり食べてた!)
ちょうど自分の後ろの席まで団体さんらしく、担当の美しい日本人アテンダントさんがいろいろとていねいに日本語で説明されているのでこっちも気楽
機内音楽サービスで選んだジョニ・ミッチェル・トリビュートの曲々をずっと聞きながら、持参した資料を読み、行くあてをさぐる
気になった「タウン・ハウス」という宿をとりあえず入国審査の紙の宿泊欄に書いておく
マン島というイギリスとアイルランドの中間の島も気になった
ゲームで息抜きしたあと
オンデマンド映画(好きな時に好きな物が見られる)がまたまた良く
まずは見たかった「ウォンテッド」
「なにしにきた?」と言い続け、主人公役のマカヴォイ君をひたすらボコボコにするアンジェリーナ・ジョリーの言葉が胸につきささる

「自分はアイルランドに何しにいくんだろう?」

そのあと「ゲット・スマート」
福島の友人にすすめられていた「リトル・ミス・サンシャイン」
こりゃ寝れません(^_^;)
「リトル・ミス・サンシャイン」の最後の10分くらいから機内サービス終了準備のため音声のみになったけど、日本語吹き替えだったのでご満悦でふ

アムステルダム着
ダブリン行きの便に乗り換え
今までと違い搭乗チェックが厳しい、機内の荷物置き場に妙にうるさい、日本人はひとりもいない
ああ、ソフトドリンクくらい、ただにすればいいのにー

徐々にダブリンの夜景が見えてきた
ダブリン国際空港へ到着、ついにキター
独りだと苦手なイミグレーション(入国審査)、紙幣見せたり顔写真撮られながらも何とか通過だ

入国のドアを出た、さあどうするか

このどうしようもなく困った、でも何か嬉しいような、不安と期待が入り混じるアルマジロ的な感覚もイースター島ぽい

イースター島はスペイン語、タヒチはフランス語、ここはいちおう英語
なので、空港内の観光案内所の特に神経質そうなメガネをかけているおばちゃんにアタックー

「マン島に行きたいんですけど」

「は?」

「マン島に行きたいんですけど」

「?」
「あなた何をいってるのかわからないわ」

がさごそ地図を見せる

「ああ、でも今日中は無理ね」
「とにかくバスにのって街の中心まで出ないとダメだわねーチケット取る?」

「イエス、プリーズ。。。。」

そして何人かに聞き、たどりついたバス停で待つ

意外と寒い、ていうかかなり寒い

イースター島のように、偶然日本人と会い、とんとん拍子に話が進む構図は、今回はないなと確信した

ただポジティブな感じの若者が多いのが救いだ


街の中心のバスセンターに到着

那覇バスセンターの知念行き前のベンチで蚊と格闘しながら野宿するのとは訳が違う

さ、寒い。。。。

バスセンターの中でもだめだこりゃ

機内で寝てないせいもあり、ふらふらだ

第一次ピンチ!

とにかく暖をとらねば

バスセンター地下のトイレ前で(トイレは有料)できる限り厚着をして外へ出て近場の宿を探すことに。。。。

ん〜あった!うさんくささプンプンの、たぶんオリエンタルな人達しか泊まってなさそうな清潔度80%オフの宿
受付のアラビックなおっちゃんが暖かくいい感じで「部屋大丈夫だよー」と歓迎される

よかった〜本当にー(>_<)

3Fの角の、カーテンもないが、飾ってあるダリの絵が和風サイケデリックでグーな部屋が迎えてくれた

こういうのありだ

同じ階に宿泊しているらしい連中のから騒ぎと、時差と興奮のせいでなかなか寝付けない

通り沿いなので、ときおり窓から部屋へ射し込む車のサーチライトが、フランス映画の1シーンのように、ゆっくりと静かに何重にも天井に不思議な光の半円を描いていく

自分は旅行者なのだと思った

ちなみに、この宿はあとで探してもついに見つからなかった。


2日目

朝、ダブリンの街を調査がてら歩くと、ちょうど通勤ラッシュ

人々の顔が日本のそれとは違う気がする

たしかに都会人の動きは早いのだが、なにかの自信があって歩いているように見えるのは時差ボケのせいだけではないように思う

そして決めた

うん、マン島ではない

北アイルランドだ!

アイルランド行きの最初の決め手となった「ジャイアンツ・コーズウェイ」だ!


★ジャイアンツ・コーズウェイとは。。。。
約6100万年前と5800万年前の2回の火山活動、さらにその後の氷河活動や地殻変動などによって形成された六角柱が無数に並ぶ世界遺産
アイルランドの巨人「フィン・マックール」が、恋人の住むスコットランドに渡るために作ったという伝説がある


ジャイアンツ・コーズウェイに一番近そうな町ポートラッシュへの行き方をバスセンターの公式案内嬢に聞くが、直行便は4日後までなく、今行きたいのであれば直接違うバス会社に電話してみて!だって、今すぐ行きたいっちゅーの
その場で聞いた警備員のほうがよっぽどキチンと教えてくれる、「この番号のに乗ってアーマーで乗り換えですよー」

そしてまだチケットの買い方もおぼつかない私は、その番号のバスの行き先が急遽変更になったことは知るよしもなかった

途中の小さなバスセンターの乗り換えが判明

そこで待つことに

しかし寒いなー

いつ来るかわかんないし、降りた場所で待つしかないんだろうなー

反対方面のバスに乗る青年に、念のため「これはアーマー(第二の乗り換え場所)行かないっすよね?」と聞いてみる
「うん、ダブリンだよ」

それからしばらく、さすがに体が冷えてきたので待合いレストランらしき所に避難していると、さっきの青年が「アーマー行きが着てるよー」と教えてくれた
全然ちがう遠い場所に止まっている、乗ったらすぐに発車した
ありがとう青年!

北アイルランドのアルスターバスは、アイルランドのバスエーランよりも乗り心地がいい感じがして好きだなぁ

北海道のバスで移動しているような錯覚を受ける低木の樹々の景色がひたすらつづく

アーマーに到着、乗り換えだ
ここは本当にいい町だ
人も気さくでいい感じ
また来たいと思った
後の情報で、聖パトリックがここをキリスト教の中心として宗教上のアイルランドの首都としたとある


北に来ると暖かい人達が多いと思った

バスの車窓から竜神と鳳凰(火の鳥)の形をした雲を見た


ベルファースト到着、乗り換えだ
デヴィッド・ボウイやオービタルの曲で出てくる街は
とても素敵だった
とても洗練されている

さらに北へ

コーリアンに到着、乗り換えです
ここまで来ると都会っぽさがなくなり、人の感じも更に変わる

そして最終目的地ポートラッシュへと向かう
英語じゃない言葉も話されていたりする
おーこれが噂のケルトのゲール語か
降車する時はみんな「ありがとう」と、キチンと礼を忘れない
これはもう北海道の市営バスの世界ですね
かなり遠いところまで来たのに、何か近い想いがよぎる

ポートラッシュ到着は夜になった
かれこれ10時間近くの移動か
港町のいい町なみだ
教会の建物も自分の素晴らしさをアピールすることなく素晴らしい
たぶん唯一のゲームセンターで、はしゃぐ子供たちも微笑ましい

最初にやること
B&B(ベッドアンドブレックファースト)を探す
ぐるぐる探索するが、やっている所がない
しょうがないので値段が少し高いホテルを当たってみても
ことわられる
これは早くもオフシーズンなのが裏目にでてる
第二次ピーンチ!

町を散歩している人々に聞いて見るが、やはり不発
タクシー協会らしきオフィスを発見、たぶんここしかないという通りを教えてもらい探すと。。。。

B&BとVACANCYの看板発見!

VACANCY=空室あり、本当にやっているのか

「すみませーん、泊まれますか〜?」

「あ〜どうぞどうぞ〜♪」

やはりこんなこともあるものだ

とてもやさしいオーナーのショーンさんが親切に説明してくれる、ハワイでたいへんお世話になった人と同じ名前だ

初B&Bは、イースター島のエネルギーとあまりにも似ていた町を祝して2泊することにした

これで明日はゆっくりジャイアンツ・コーズウェイを堪能できる

3号室で、すぐに眠りに落ちた。


3日目

朝、雨で目覚める

TVのBBCの予報図は雨か。。。。

噂のアイリッシュ・ブレックファーストの朝食、ボリュームがあって美味いっ!けど、毎日これなら太るわな〜
食事している茶の間に飾ってあるバイキングの模型が、ポリネシアのカヌーとの共通感を自分の心の中だけに、かもし出す
家の子供たちは学校へ行く準備に忙しい、一番上と思われる少年は自分の左斜め前にあるパソコンの画面にくぎづけになっている
自分はポットにたっぷり入っている美味しい紅茶を飲んで、残りをペットボトルに入れた

さぁジャイアンツコーズウェイへ!


風は強くて寒いが、だんだん晴れてきた
アイルランドは本当に1日に四季があるのです、実感

夜はわからなかった清楚な港町の美しさが拡がる

見通しの良い海岸に出て、白い砂浜を歩いていく

乗馬のカップルが砂浜のラインにそって往復している

初老のご夫婦がゆったりと散歩している

自分はこの平和に満ち溢れた北アイルランドの海岸と同化しているのだろうか

すれ違った気品のあるおばちゃんが、目的地はここから見えるけど歩きだと無理ねーとやさしく教えてくれる

とは言え、行くところまで行くしかないので道路に上がり、その方向に歩く

と!

独特の(例の)エネルギーを感じる場所に出た

あった。。。。

これがひとり旅の醍醐味だ

ホワイト・ロックスと言う場所にあった、離れて見ると、まるで眼のような白い壁

白色水晶で構成される岩の壁から伝わる湧き水を飲み、旅のお供のラブラドライト石を洗う
ここは出雲の熊野大社ではないかというデジャブにおちいる

この時点で、これまでの海外・国内のすべての旅の総決算的な意味合いがじわじわと現れる

遺跡っぽいところをさらに進んで海岸のほうへ行ってみるとー

あら、沖縄のセイファーウタキのサングーイがなぜココに?というような海から山への女性性を表すかのように待っていた大三角形を発見、その間から海が見える、まるで子宮そのものではないか

写真を撮ることはけっして悪くはないのだが、そのぶん確かめることがおろそかになると思って、ただ目や耳や感覚にやきつけた、カルロス・カスタネダの師匠ドンファンにささやかれた気がした

また白い眼の壁に戻り、だれも居ないので、しばらく瞑想してみる

「不安になってもムダだ」
「安心できる人になること」
「人の中身をみるとはそういうこと」
そして壁の王が言う
「心を広く持って外に反映させるのが(外と対応するのが)、世界を治むる鍵となる」

言葉が、思考ではなく、体に入ってきた

ポートラッシュにきてよかった

ふと高野山の不動坂を下ったことを思い出した

自分のペースをつかんだと感じた

立ち上がり、またゆっくりと歩き出す

途中の絶壁のすごい所にひっそりとたたずむダンロース城へ立ち寄る

14世紀と簡単につながる城址、西の果てにきた実感が湧いてきた

ここにきて海外でもひたすら歩いている自分にも実感が湧いてきた

あー腹減ったなー

イースター島では道端の木の実食べたりしたなー

と思ったらオレンジが1個落ちている

そういえば熊本の阿蘇山に登ったときも、喉か乾いている時にペットボトルのミネラルウォーター(新品)拾ったっけ

「本当に願えば本当に叶うんだなあ」byみつを的な思いと共に、牧歌的風景を楽しみながら歩くこと4時間、ジャイアンツ・コーズウェイに到着

無料の入口から感動の石たちに会うには、もう少し歩かねばならなかった
有料送迎バスはあるが、もちろんほとんどの人が歩いている
白い壁の眼の印象が強力だったので、世界遺産といえども過度な期待はしないほうがいいんだろうなーという無用な考えと共に歩き進むとー

ありましたよー奇景が

しかも海岸だけでなく周囲の山肌も六角形

そこに巣を作った無数のカラスが飛び回る

全く人間が作ったのではない、まさに自然の芸術、マンガ版ナウシカを思い出して感慨にふける

すごすぎる

&広すぎる

海岸から見上げた山の頂上にも登れて、その山頂の周辺に広大な牧草地が広がる不思議な土地

ここが瞑想ポイントという場所も随所に散らばってある

逆に、ここはちょっとやばいですなーという場所もある

疲れた肉体を癒すべく、巨人の靴の形をした石に座ってエネルギーチャージ

まるでKLM機内で観た「ウォンテッド」の再生風呂のようだ

海岸の先の風景は、久高島のカベールから眺めるとそれと似ている感は否めない

「うーん、きてるなー」

さすがに異国の寒空の下で7時間以上歩き回り続けると、おそらくすべての思考の魔物が抜け出た感覚になるのだろう

エントランスへの帰り道に三つの葉を持つ妙に生命力あふれる草を見た、この意味は?


ここで落雷のようにメッセージがおりる

「やさしさの泉となること」。。。。の実感(ひとりじゃないとわからなかった、そして二人でいることの素晴らしさも)


気がついたら、すでに16時を回っていてビジターセンターも閉まっている
おみやげや軽食はおろか、帰りのバス情報も聞けなかった
とうぜん駐車場で乗せてくれそうな車も皆無

バス停を見つけて、親切な運転手に聞きながら乗り継ぎでなんとか無事にポートラッシュまで戻ってこれた

宿に帰る途中で見つけたチャイニーズ弁当屋CathayCuisineで持ち帰りする
やはり中国4000年は偉大だ。


4日目

朝ポートラッシュを発つ

ここには2日しかいないのに、とても長く滞在していた気分になっていた

ショーンさんへ、お礼の印に久高島の小さいサンゴを3セットプレゼントした

笑顔が素敵だ

たぶん前世のどこかであっているのだろう


ジャイアンツ・コーズウェイに行くにはブッシュミルズという町が一番近かったようです
でも、予定の段階で一番近いとか便利さだけで決めていた旅だと得られない、ここポートラッシュに来なければわからなかった(必要だった)出会いがいろいろあったのだ
本当にこの町を愛していると言っていた酒屋のおばちゃんも素敵な人だった
なによりもB&Bのショーンさんの暖かい心の「おもてなし」が自分の心に響いた

心を広く持って外に反映させて、「やさしさの泉」の役目を果たした時
また戻ってこれると思う


ポートラッシュ


チェリオーーー



第一部 完!




近日公開予定   第二部  キャロウモアの教え

         第三部  聖パトリックとの出会い

         第四部  旅の終わりと始まり   
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2009年05月03日

なぜアイルランドだったのか〜第二部

         第二部  キャロウモアの教え



4日目

もうこれで思い残すことはないと、早くも郷愁にひたる
バスの窓枠に片ひじついて、何度も見た風景をぼんやり眺めながらポートラッシュを後にする

最初の乗り換えのコーリアンのバスセンターに着く
今日まず目指すのはロンドンデリーの街、そこで何が起こるか見て決める

バスの発車時刻までは3時間近くあるので、何回も乗り換えだけお世話になったこの町を見てまわる
店頭は押し迫るバレンタインデーのプレゼント商戦一色
やはりアイルランドはピンクというよりは緑色なんだなー
乗り換え拠点となったやさしい町の時間も、ゆっくりと過ぎていった
バスが来た



ロンドンデリー着

おーひさびさ都会だ
たしかに名前どおりロンドンぽい街中を探索
うーん、空気の匂いが何か苦手だ
なので、昼食にサンドイッチだけ買って早々に発つ
あら、このバスからユーロ支払いなのね
次にめざすはドネゴ−ルの街
ゆらゆら周囲の様子が変わってきた



ドネゴール着

いい街だ
グレンコルムキルからのレイラインの流れを感じる
探索する
川沿いの雰囲気も異国情緒たっぷり
今日はここに宿を決めるべきなのか?
いや、スライゴーまで行ってみよう
バスは?
ある!


バスに乗るときは、いつも確認
「スライゴーに行きますか?」

ポール・マッカートニー似の運転手
「スライゴーだって?」
「あんなに素晴らしい所は俺は知らないね」

ジョークで切り返すなっちゅーの
ドキドキするだろー

降車する乗客に言う「バイバイ」の軽快さが人気者の証、いい人だった



スライゴー到着

ポートラッシュから9時間の移動
バスセンター到着直前にホステル(安宿)の看板が目に入った
その「レイルウェイ・ホステル」に行ってみる
入口らしき所に立つと
あ、扉が開いた
クイーンのブライアン・メイが初老になったようなアーティスティックなオーナーが巨大な犬とともに現れた
ちょうど宿泊客を送り出すところだった
「今日泊まれますか?」
「入りなさい」いい感じだ、巨大犬の後ろについていく

6個ほどベッドがある部屋で、ドイツ人ギャルと二人っきり、日本では考えられない
とりあえず近所の24時間スーパーで晩ご飯を探す
アイルランド情報どおり冷凍食品がかなり充実している

ギャルは夜の街へ繰り出した
自分は明日に備えて就寝
しかし悪夢を見て起床
早朝まだ暗いうちにスーパーへ
この時間には客は誰もいない
気になっていた冷凍食品を買う
昨日遠めで見ていた自動支払機で清算してみる
意外と簡単だった、なれればどうってことはない
「人は未知のものを恐れるわけだから」ドクター伊良部のことばが日本から届いた。



5日目

今回の旅、第2の目玉、キャロウモア遺跡へはこの宿から歩いて90分とのことだった!
楽勝でっせ〜


★キャロウモア遺跡とは。。。。
紀元前6400〜5800年に建設された60以上の墓石からなるアイルランド最大、ヨーロッパ最古の巨石古墳
ニューグレンジ(後述)と同様に遺跡全体が祭祀目的で造られたとされる。


住宅地を抜け、正面に見える丘に向かい、朝の新鮮な空気を吸い込んで歩く
道はわかりやすい
たまに、良いのか悪いのかよくわからないフルーティーな匂いが鼻をつく
これって羊たちの飼料?

石がぽつりぽつり土から顔を出してくる
そろそろ近づいてきたなー
と、
とつぜん右手の甲の一部が熱くなってきた!
こんなの初めてだ

ビジター・センターの横にいる農夫風(ていうかそうなのだろう)のおじさん連中が「こっから入んなー」
入場料払わなくても入れたー

それぞれの遺跡に番号が付けられている
51番の石で作られたドーム
どうやらここが中心となって配置されているようだ

中に入る

あらーこんなドルメンくんがいましたー
しばしドルメンくんと午前のくつろぎタイム


さっきのおじさんに聞く
「エクスキューズミー、サー」
「石はどの辺りまで拡がっているのですか?」

「だから、この辺一帯ぜ〜んぶそうなんだって、勝手に見てまわりなー」

本当にたくさんあるなー
雨が強くなってきたので、7番の小型ドルメンの中に入って座り、雨宿り
これは一人用ですね
イースター島でスコールの時、おじいさんのような巨木の中に入り、たくさんの昆虫達と一緒にじっと雨宿りしたことがあった
「ぼぉくらはみんな生ーきている〜」暖かい安堵感に包まれていた
それが時空を超えてよみがえる


               「あるがまま」






 
 「ドーン」           「アンシン」


すぐ目の前の石に、例の三角形らしい模様が見える
またここで久高(知念)マークかー
たまには、こだわることも悪くない



雨が上がり、もっと遠くまで足をのばす
背後に見える山が妙に気になる
大きいストーンサークルの中に牛の群れ
「ただいまヒーリング中だよーん」とこっちを見る
なるほど牛のうん○が多いわけだ

後で聞いた話では、気になる山はノクナリー山といい、山頂には神話で有名なコノハト地方の戦士、女王メイブのお墓があり、先に行った51番と一直線に繫がっているという(※写真中央の右側、平らな山に小さくポツンとあるのがお墓らしい)


まだまだ先を行く
家は点々とあるが
人はいない
羊だけ
笑点のテーマを口笛でふいてみる
のどかだ


そしてストーンサークル発見
これですね、まちがいない

おじゃましまーす
石たちに囲まれる安心感とドンファンの教え
「疲れたらいつでもここに戻って来い、もうお前ならできるはずだ、牛のうん○も大歓迎だぞ」
例の妙に気になる山を見つめながら、石の中心で愛を叫ばずに感じ取る


カラスが言語にならない何かを教えてくれた
「時間ですよ」
とうてい左脳では理解できそうにないことを。。。。

ものごとそのものに意味はない

何かが大きく変わった、ひと段落
 


あとは行ける所まで、もう何かを探すでなく、軽い気持ちで歩く

黒い顔の羊たちは沈黙していない
通りかかると
大人たちはいっせいに
「だれですか?」とゆっくりこちらを見る
それと対照的に
ぴょんぴょんと走る子羊がチョ〜かわいい♪

犬を散歩しているカップルとにこやかに挨拶

もうここまでかなー

引き返すことにする

またカップルに会った、にっこり

ほっこりと風呂上りのサウージサウダージな気分で来た道を帰る


昼間のスライゴーの街を探索
夜と違っていろいろな建物や街の人達を感じることができる
今まで培ってきた伝統と新しいものが、ちょうど良く混ざり合っている
ポール・マッカートニーが賞賛していたはずだ


ホステルに戻り、リビングで別部屋のビリーくんと話す
「ロンドンデリーやドネゴールは僕も苦手でしたねー
マーム・クロスという所がいいですよ、おすすめです
あそこには昔ながらのアイルランドがありました」

ふむ、
どこかへ行き、そこで賢者に会い、話を聞き、それを元に行動に出る
まるでドラクエのような展開の旅なのかも知れない
東京の日常とは違う形で
ポートラッシュでは「やさしさの泉」や「王が世界を治める秘密」等のアイテムをゲットした
本日のアイテムは「アンシンの剣」
この先これらを駆使してボスキャラと戦うことになる、そのために、ここに来たのだ!


オーナーのブライアン・メイが「明日泊まるのは本当に大変だよー、バレンタインデーで週末だからー、予約したほうがいいよー」と言って電話機を持ってきてくれた

どうもありがとうございます、何とかなると思います(何にも考えてないですから)



6日目

ひとり早朝のホステルのリビング
明るくなってきた外では、小鳥がチュンチュン
冷凍食品をチンして、お湯を沸かして、BBCにチャンネルを合わす
うん、冷凍カレーはなかなかイケる
ありがとう、いい薬です
昨日、部屋のキー返却箱に日本語で書いてくれと言われたので、「鍵」と書いた
その箱にポトリ、鍵を入れる

「さよならスライゴー」

もし自分が井上陽水なら30万枚は売れるはずだ
今日はどういう展開になるのだろう

そういえばバレンタインデーはもしかしたら祝日だったりするのか
バスセンターで確認、違ったーあぶないあぶない
おや、今度は乗ったバスが動かない
車体トラブルのため、みんなゾロゾロもう一台の車両に乗り換え
展開はまったく読めない

「ドーン」とかまえて「吉」となる



バスはどんどん南下

家々の煙突の煙と、洗濯物が気分をホッとさせる

アイルランドにおける「幸せの黄色いハンカチ」状態か

思い込みでも拡がること、「愛」が。。。。



ゴールウェイに到着

なんとまあ噂どおりのチャ−ミングな港町だこと
やー盛り上がってますね〜バレンタインデー
大聖堂の前にはラッキーグッズを売るお兄さん
まずは厳しそうな宿泊を探すか?バレン高原か?アラン諸島か?それとも?

「行動はエレガントに、判断は迅速に」 byカウヒ

マーム・クロスへ行ってみよう

すべてはそこで確かめる

今がわからないから

バスに乗る

ブーン

海岸線が素晴らしい

ブ〜ン

なおもつづく

ブ〜〜ン

んで着いた

雨のマーム・クロス停留所

目の前には閉まっているホテルだけ

完璧なオフシーズン、アウトー!

たしかに交差点のフリーマーケット状態の人々は皆とてもいい感じだ

リンゴを1個買い、おじさんと話す

「ここにゃ泊まるところはないぞー」

発展性がつかめない

戻るしかない

「行動はエレガントに、判断は迅速に」 byカウヒ

ヒッチハイクしか残されていない選択肢

雨がいい具合に哀愁をそそるはずだ


車に乗せてくれた多くを語らないが、やさしいアニキ
探偵といっても通じそうな風貌
すれ違う車や歩く人に、さかんに挨拶している
ダッシュボードには無造作に置かれたマリア像と小銭とほこり
ありがとう

となり町のオウタラードまで送ってくれた
ここも本当にいい町なのだが、宿では釣り人だけが大歓迎を受けるんだろう
釣り好きには、たまらない町だ
乗せてくれた探偵も「釣りはやらない」と言っていた
バス停チェックにも慣れてきた
ゴールウェイ行きは意外と早く来そうだ

引き返すぞー

フィッシュ・アンド・チップスのチップス抜きを食べながら

バスの車内には「シンディ・ローパー」の「トゥルー・カラーズ」が流れている

風景と気分とに絶妙にマッチング

次回のDJでは絶対かけよう



やはり盛り上がり真っ只中のゴールウェイに着いた

「そうだダブリンに行こう」

このキャッチコピーはなかなかいいと思った

ダブリン行きならバスは多い

一気にアイルランドを横断

途中の町で一列に並んで帽子を被り、クイズを出されることがないのが残念だ

最初から思っていたけど、車内の時計があっているためしがない、動いてないと思う
これもてーげーな感じ

日本には見られないラウンドアバウト(円形交差点)を何回も通り、目的地へ向かう車
本当にぐるぐるが好きなんだねー

バスは沈む夕日に照らされて、ダブリンの街へ近づいて行く



さて、今夜どこかに泊まることはできるのか?



ラッキー続きもここまでなのか?



いよいよダブリン市内に入った




To Be Continued→(バック・トゥ・ザ・フューチャー2の曲でも流してください)
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2009年04月29日

なぜアイルランドだったのか〜第三部

「そうだダブリンに行こう」

バスは沈む夕日に照らされて、ダブリンの街へ近づいて行く

さて、今夜どこかに泊まることはできるのか?

ラッキー続きもここまでなのか?

いよいよダブリン市内に入った




         第三部  聖パトリックとの出会い


街はきらめくパッションフルーツ
ウインクしてるエブリナーイ

中央バス・ステーションに戻ってきた
1年ぶりに実家へ帰ってきた気分
道に迷った時の目印にしていたカスタム・ハウスは、あいかわらずある
まずは安心だ

バレンタインデーの今日、予約なしの宿泊は難しいと言われた
日本でいえば、週末と重なったクリスマス・イブのような日らしい

思えばKLM機内で、アイルランドの宿泊地として適当に書いた「タウン・ハウス」
ここは小泉八雲が幼少のころに住んでいた場所です、と本に紹介されていた

★小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とは。。。。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B3%89%E5%85%AB%E9%9B%B2


根拠は全くないのだが、今夜泊まれるのはここしかないと感じた

とりあえず入口の前まで行ってみる

高級感にややビビる

ずっしりとした扉を開け、まったく泥だらけの靴で入る

中も高級だ(今まで泊まってきた宿に比べると)

さすがにこれは無理っぽいな

。。。。え?

なんと部屋はあった!

料金は今回の旅のダントツ最高額70ユーロきましたー(昨日の宿は15ユーロ)

迷わず決めた、というか何か大きなものに押された感じ、ここぞと感じた時にケチる必要はない


レセプションのデイビッドさん

「こちらへどうぞ」

小泉八雲氏ゆかりの写真、文献などが並ぶ小部屋に案内され

ていねいな説明を受ける

まるで、日本から来た皇室の人間に対するような、非の打ちどころのない完璧なおもてなし

「ラフカディオは松江で結婚しました」

ここで繫がるとは

初めて出雲に行った旅とシンクロした

「八雲立つ、出雲八重垣妻ごみに、八重垣つくる、その八重垣を」



ルーム#330 Chin Chin Kobakama

各部屋に、八雲の作品のタイトルがつけられている

ちんちん小袴は、アイヌの伝承にも通ずるアニミズム的でエコロジーな、つま楊枝の妖精の話だった

部屋は素晴らしく綺麗

「暖かすぎる場合は窓を開けて下さい」とデイビッドさん

えーーー

「寒いなァ〜」とひとりごちた日々が、むくわれた

バスルームにはしっかりドライヤーが備え付けられ、コンセントも日本のものが使える仕様になっている
70ユーロ(8400円くらい)の価値はゆうに超えていた


窓を開ければ

べランダの下に、こじんまりしつつも優雅な中庭があり

近所のレストランからなのか、若者たちの高らかな祝いの歌声と、初夏のような甘い香りの空気が部屋の中に入ってくる

今夜、18年前に池袋文芸座で観た映画「ザ・コミットメンツ」の世界が展開された

絵に描いたダブリン、よすぎるぞ〜


「常に行った道がベストであり、すべての人々がやっていることは、究極のあてずっぽうゲームである」 byカウヒ


漠然とカルメライト教会に聖バレンタインがまつられていると情報があったので、デイビッドさんに聞いてみた

「何でも言ってください」
パソコンと電話で調べ、すばやく地図に線を引いていく
できる人だ
答えられない質問はないに違いない
「私は仕事をしすぎるんです」


グラフトン・ストリートをはじめ、夜のダブリンはパッションフルーツのようにきらめいていた
カルメライト教会に来た
この時間は閉まっていて入ることはできない
でも、いまこのタイミングでここに来れたことがすごい不思議
たぶん後にも先にもないんだろうなー

いるべき場所にいる、大切だ

感謝と共に、まず世界平和ではなく、自己平和を祈る
「かわいい彼女ができますように〜」
今日くらいはいいだろう
なんといっても
バレンタインデーなんだから。




7日目

めざすは第3の目的地ニューグレンジ

★ニューグレンジとは。。。。
ブルー・ナ・ボ−ニャ地域にあるゲール語で「太陽の洞窟」という意味の世界遺産
エジプトのピラミッドより古い5000年の歴史を持つ墳丘墓。


今朝のアイリッシュ・ブレックファーストはバイキング形式で、充分に栄養をつけてきた

クリアな判断ができそうだ

まずは北へ、ドロヘダの町まで行ってみる

ようやく自販機でバスの切符が買えるまでに成長しました

ドロヘダからニューグレンジ行きバスに乗り換える
西に20分くらいと意外に近い
帰りは歩こう

立派な建物のブルー・ナ・ボ−ニャ・ビジター・センターに到着
このエリアに、三大古墳としてニューグレンジ、ナウス、ダウスがある
古い情報を見ていたので、入場だけでツアーをことわると、途端に不機嫌になる受付のおばちゃん
別のおねえさんが来て、ニューグレンジとナウスの拝観は、現在はバスツアー込みだということに納得し、ニューグレンジツアーに申し込んだ
ツアー出発までの待ち時間にダウスに行こうとしたが、時間がなく、しぶしぶ引き返す
そのかわり、休憩中の送迎バスの運転手(俳優ジョン・グッドマンのようなナイスガイ)と仲良くなった
ニューグレンジから戻って来る時にダウスに近いところで降ろしてくれることになった

バスは満員、さすがにここは観光客多し
いろんな人がいる
スピリチュアルオタクっぽい、エメラルドのネックレスをした女性が目を引く
人のユニークさを見つけるのは楽しい


ニューグレンジはさすがの貫禄といったところ
ここもまさに子宮
その中は、冬至の日に太陽光が入口から通路を通り、一番奥の墓室にまで射し込む仕組みとなっており、ガイドの方が光の道筋の動きを機械で再現する
江ノ島の岩屋洞窟にいた光る龍を思い出す


グッドマンが、ビジター・センターに戻る途中の分かれ道で自分だけ降ろしてくれた
「着いたよマイフレンド、いい旅を」


ダウスは誰もいない
「こんにちは」
例によって、ぐるぐるな模様の石たちが迎えてくれる
中には入れないものの、周辺を自分もぐるぐる
活力が満ちてくる
やはり一人でつながる時間は大事なのだ


さて、どうするか
今日中に第4の目的地スレーンの丘方面に向かうか
途中にあった小さな看板を見ると、ドロヘダに戻るよりスレーンに直接行った方が良さそうだ
それにビジター・センターに戻ることなく、大きな道に出られることもわかった


歩きスタート!


大きな道に出ると、後方からビュンビュン飛ばして来る車がちょっとこわい

ポートラッシュとはまた一味違う道をひたすら歩く、今日はそんなに寒くない

いちおう会う人すべてに声をかけ、行く方向を確認

「ハロー」
素朴なおばちゃんと出会う
「わが村へようこそ」
これだ


体に疲労がたまってきたころ、店が並ぶ小さな交差点に出た、ここがスレーン村の中心らしい

スレーン城につながる、ゴシック様式のメインゲートにご挨拶
清々と流れるボーニャ川と、夕日に舞うたくさんのカラスがたまらなく美しい

よばれた

B&Bはすぐに見つかった

オールド・ポスト・オフィスのレストランの2階
むかし行った自由が丘の雑貨屋のように品のよい、とっても落ち着く部屋に落ち着いた
階下のレストランでは日曜の夜なのに大忙しだ

周辺の店ではビール販売はしていない(ワインはある)こともあり、ここらでひとつパブに行ってみることにした

人生初パブ!

何件かあるうちで宿の人おすすめの「BOYLE」に行く
店の扉を開ける
西部劇で見る、流れ者がカウンターバーに入る瞬間(両側がバタンってしまるやつね)
主人公の流れ者は丸腰だ
その前世の記憶がよみがえる

すでに中は地元の若者で盛り上がっている
男子はほとんどショートヘアーでキメている
長髪のモンゴロイドをみると、どう思うのだろう
セミロングのカウンターのおねえさんが超かわいい
はんぱない笑顔と共に生ギネスが運ばれてきた
あきらかに看板娘さんですね
手を出したら確実にボコボコにされてボーニャ川に流される

ライブデュオが、ザ・バンドの「アイ・シャル・ビー・リリースト」を演奏し始めた
超うまい、ビールもだけど
いいぞー
これは沖縄コザのライブハウスの感覚に近い

ライブの途中、スタッフに「片方スピーカー出てないよね」と日本語で言うと
「そーそー見てみるよ」通じているのか?

ライブ終了後、メンバーにトレイ・アナスタシオが入ったカウヒコンピCDRを上げた
「たぶん好きなはずだよー」英語で言った。




8日目

スレーンの朝

おしつけの高級感がなく、センスの良いレストラン
朝の光が銀食器の輝きをほうぼうに反射させる
まだ開店前の空気は澄んでいる
なごやかな一日のはじまり
運ばれてきた上品なポーチド・エッグの朝食に舌鼓を打つ

紅茶といったはずなのに出てきた
普段は飲まないコーヒー
こんなに美味しいコーヒーは日本でも近年飲んだことがない

スレーンの丘に向かう

歩いて40分くらいか、あっという間に入口に着いた
もちろん朝っぱらから人は誰もいない
入って右手にある水で手を洗い、丘を登って行く

とうとうここまで来たか

見晴らしの良い丘の上、遠くを見渡してアイルランドを実感するも、日本とのつながりも深く思った
間近で見るハイクロスの下に、お供のラブラドライト石を置く

「来ましたよ」

ヒル・オブ・スレーンはアイルランドにおけるキリスト教発祥の地、聖パトリックが復活の火を点した場所とされる

聖パトリックの像が立っている

左手には杖、何故か右手がない

痛そうだったので、イオヒーリングしてみた

ぶお〜

復活の灯火は、自分にとって「イースター・ファイヤー」だったと悟った

「自分も世界を背負って立つ、他の人々もまた同様、生き生きと生きる、肉体を離れて行った者のすべてを頂いて。。。。」


そしてここは古代スレーン王が眠る丘である

王は「さまざまな人々の自由意志を尊重して治めるのが自分の役割なのだ」と言った



隣の修道院跡に入り、自分の居場所を見つけ、座り、外を見る

美しい木に

カラスが舞う

カラスが言う

「なにしにきた」

あのアンジェリーナ・ジョリーのことばだ

その時自分はカラスだったのかも知れない

カラスの声はドルイドの印

「イースター・クロウ」



座っている近くにあった3つ葉のクローバーが光った

ハワイの教えどおり、摘んでも良いか聞いてみる

「ぜひ」



聖パトリック像の前で「ありがとう、さようなら、また会う日まで」

何故か摘んだクローバーを像の心臓のあたりに捧げたくなり

それをして丘を去った



部屋に戻り、いい日旅立ち
皆にこやかに送り出してくれた
最高にあたたかいB&Bだった

次に向かうはナーバンの町
そこでバスを乗り換え、タラの丘へ行くことに決めた
スコーンを買って、B&Bで言われた場所でバスを待つ
これがなかなか来ない
立っている後ろで窓を拭いている女の子が、「待つ場所は少しあっち、よー」と教えてくれる
ナーバン方面行きは、待つエリアはあっても停留所はなかった
そこで待っていたおっちゃんと談笑
まったく気のいい人たちばかりだ


ナーバンからの乗り換えはあっさり成功
ダブリン行きなので本数が多いとはいえ、バスセンターがあってすんなり乗り換えというシステムではなかったにもかかわらずだ
いまだラッキーは続いていた

親切指数100%の運転手に、タラの丘に行けるくらいの道端で降ろしてくれるよう頼んでみる

ぜーったい忘れてただろ〜というくらい離れたところで止まってくれたが、やっぱり親切に行く道を教えてくれた、本当にありがとうございます



第5の目的地となるタラの丘へ、ラストスパート!

★タラの丘とは。。。。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%A9%E3%81%AE%E4%B8%98



降ろしてもらったN3号線道路から1時間ほど歩いて入口に到着

オフシーズンでビジター・センターは閉鎖しているものの、お土産屋兼レストランも一軒だけやっていて賑わっている

ゆっくりと丘を目指す


ついに旅のクライマックスが訪れた


かつてスカーレット・オハラは「みんな、明日、タラで考えるわ」と言ったそうだ
ブルーレット・カウヒは「そこに行けば開ける、行く前に決め付けることは何もない」と思った


8の形に見える丘を、茅の輪くぐりのように8の字に回って、感謝と浄化を示した

中心となる立石をなで、だんだん観光客が増えてきたので、そこそこに引き上げる
譲り合いの精神を忘れてはならない

丘の中腹に気になる木を見つけた
「日本と同様に神木崇拝の文化があるアイルランドでは、聖なる木に白い布や紙などを結びつけて祈りを捧げる」とKLM機内で資料を確認していた
その木が目の前にある

「おみくじは神様と縁を結ぶもの、引いた神社でなくとも必ず後に結ぶのがよろし」

たまたま持っていた日本で引いたおみくじを結び、感謝と共に、まずは平和を祈る

ここに来れたことは奇跡だ、以前に来ている感覚も含めて。。。。


当然ながら、ここにも聖パトリックの像があった

ただ違ったのは

スレーンの像にはなかった右手

タラの像のその手は、しっかりと三つ葉のクローバーをかざしていた!!!!


「できなかったら次の世代がやるだろう、自分はせいいっぱいやるだけだ」とNAOMH PADRAIGは言った


初めてアイルランドに来て、たくさんのやさしさをもらい続け、スレーンで少しだけ差し出すことができたように思えた


最後の戦いは日本で待っている




草をはむ牛にバイバイ!

来た道を戻ってN3号線へ

笑っちゃうくらいに、きっちりバスが通りかかる

走るーーー、手を上げて「のりま〜す」

1席だけ空いていたバスに乗り、荷物格納庫の自動ドアが閉まる音が聞こえる

「stand care, baggage door operation」

さんざん耳にこびりついた音声アナウンスが郷愁をそそる


旅は終盤だ


まぶしい太陽の光が、雲の狭間から微妙に飛び出し、聖パトリックの顔を描き出した

う〜ん、細胞に刻み込まれてしまった〜


そして

また

ダブリンに戻ってきた。




posted by kauhi at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アイルランド編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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